:::English Ninja:::フィリピンに英会話留学する前に

「フィリピンに英会話留学する前に」は、とにかく少ない予算で、フィリピンの英会話学校で勉強をしたいという人向けに、留学前に知っていたら有益だと思うことをまとめたブログです。

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Korea Heraldの記事は、韓国の財閥Samsungサムソン)やLGで働く人の英語学習の様子を取り上げています。最も入社競争の厳しい会社に入っても、更に社内での競争があるため勉強を続けるのは、なかなか大変そうです。

The Korea Herald
English a key corporate asset

韓国では、電話英会話を行う事業会社が500社以上あるのは驚きです。その1社YBM Sisa PhoneのスポークスマンのChang Hye-ran氏は、そのニーズを以下のようにコメントしています。

“The beauty of telephone English programs is that the callers can get their lessons at any time of the day or night they designate.”
“Our focus these days is on speaking because the TOEIC speaking test has become a big part of corporate assessments.”


YBM Sisa Phone
YBM Sisa Phone

会社が従業員の英会話力を判断する材料である、TOEICのスピーキングセクションのため、1日わずか10分でも、毎日休まず英語を勉強したい人が多いようです。
JoongAng Dailyの記事によると、韓国の政府機関Korean Educational Development Institute (KEDI)の調査で、海外に留学する韓国の小中高校生の数が、前年に比べて33.7%も減少したそうです。

JoongAng Daily
Sharp drop in students going abroad to study

Korean Educational Development Institute
Korean Educational Development Institute

2008学年度(2008年3月~2009年2月)の留学生数は27,349名でしたが、2009学年度(2009年3月~2010年2月)の留学生数は18,118名へ大きく減少しました。海外留学の人気が高まった2000年以降、初めての減少となります。

Graph of KEDI

記事では、減少の要因の1つに、Lee大統領就任後、国内の英語教育の質が充実したことを挙げています。憶測に過ぎませんが、日本同様に少子化の進む韓国で、これ以上、小中高校生を海外留学に送り出せる経済的余裕のある家庭と、能力と意欲のある子供はなく、2006学年度が、海外留学のピークになるのかも知れません。
The Korea Timesの記事によると、2010年1月17日付のブログ「韓国でも英検(2)」で取り上げた、韓国独自の英語能力試験National English Ability Test(NEAT)の試行が、2011年1月29日にソウルを含む18都市で実施されました。

The Korea Times
State-run English test to be held on Saturday  

NEATは、Korea Chamber of Commerce & Industry, Korea University, Seoul National University、Sookmyung Women' University及びHankuk University of Foreign Studiesにより開発されました。NEATの内容構成は、以下の通りです。

NEAT offers three types of tests: level 1 is for adults, and level 2 and 3 for high school students.

The pilot test, of Level 1, will consist of 96 questions with 137 minutes to answer them, while TOEFL gives 225 minutes to answer 104 questions and TOEIC 2 hours for 200 questions.

Level 1 was developed to evaluate business English skills and was made with the help of numerous companies.

Level 2 will focus on in-depth English, fit for students who are thinking of studying or starting a career in the field, such as international studies, while level 3 will be based on conversational skills and everyday English usage.


この試験の本格実施は、2012年からです。今回の試行では、4000人が受験するそうです。

留学先の入学要件であるTOEFLを代替するのは無理ですが、TOEICに代わって就職や大学入学における選考材料に使われば、TOEICの実施母体である米国ETSの懐に入るTOEIC受験料の国外流出を止める事が出来ます。
The Korea Timesの記事によると、韓国の大手英語学校の1つYoon's English Instituteが、小中高校生を持つ親627名に調査したところ、韓国の世帯で、子供1人当たりに使う英語教育費用は月170米ドル(195,000ウォン)だったそうです。また、英語教育のためには月243,000ウォンまでは、支払えるそうです。

The Korea Times
Expenditure on English education shows wide gap

Yoon's English Academy
Yoon's English Academy

一方で、Ministry of Education, Science and Technologyの発表は、子供1人当たりに使う英語教育費用は、2008年76,000ウォン、2009年80,000ウォンでした。両者には、かなり開きがあります。

しかし、この2つの数字より、実際には英語教育にもっとお金が使われているようです。というのも、韓国の英語塾(hagwon)の月謝は、250,000~300,000ウォンです。また英語塾での英語教材の購入にも、お金がかかります。

この金額、かなりの金額だと思いませんか?今の韓国は、やはり英語バブルのようです。
韓国The Chosunilboの記事で取り上げた、 Korea Institute for Health and Social Affairs(KiHASA,韓国保健社会研究院)のKim Seung-kwon氏が子供を持つ9,705世帯に対して実施した調査によると、韓国で子供が大学卒業までかかる費用は、262百万ウオン(233,096米ドル)だそうです。なお、この費用には、休学、大学入試のための塾通い、海外での語学留学などの支出は含まれていません。

The Chosunilbo
How Much Does It Cost to Raise a Child in Korea?

kihasa
Korea Institute for Health and Social Affairs

子供の1ヶ月当たりの養育費は、2003年748,000ウオンから2009年1,009,000ウオンへ増加しています。その中で塾通いの支出が最も大きく、230,000ウオン(22.8%)だそうです。この比率は、日本より高いかもしれませんね。

ただ、日本の文部科学省が、2010年1月27日に発表した平成20年度「子どもの学習費調査」の結果とは、金額の隔たりがかなり大きいのです。ご関心のある方は差異分析をされてはいかがでしょうか?

文部科学省
文部科学省
平成20年度「子どもの学習費調査」の結果について

今回の調査結果によれば,幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間について,すべて公立に通った場合では約551万円,すべて私立に通った場合では約1,663万円となります。

2010年11月18日付のブログ「米国で学ぶ日本人留学生数」で、米国で学ぶ留学生数が増え続けていることを取り上げました。国別留学生数では、2008~2009年期、第1位の中国(127,628人)、第2位のインド(104,897人)でしたが、第3位には韓国(75,065人)がランクインしています。

Global Postの記事は、その背景を解説していますので、紹介します。

Global Post
How South Koreans prepare to study abroad

韓国から米国の大学で学ぶ生徒数が多いのは、超難関の国内有名大学に入れないなら、米国で学位を取った方がいい、その方が良い仕事に就ける可能性が高いと考える両親が多いからのようです。そのため、韓国では、高校、中学校の時点から米国に留学して、米国の大学に入学するパターンが多いようです。

無論、リスクも大きいそうです。年間70,000米ドルもの留学費用がかかり、仮にIvy Leagueなどの米国東部有名大学に進学出来ても、落第・退学してしまう可能性もあります。

そんな競争に生き残った人達が、韓国の財閥系会社に就職して、世界でのビジネス展開を担当するのなら、何故、韓国の財閥系会社の躍進がこれだけ目覚しいのか、何となく理解出来ます。
The Korea Timesの記事によると、韓国政府直轄の広域自治体Gyeonggi京畿道)の公共教育を管轄する組織では、公立学校で英語を教えるためのネイティブ英語教師数を、予算不足のために削減するそうです。日本でもALT(外国語指導助手)を採用している地方自治体は多いはずですので、他人事と片付けられない話題です。

The Korea Times
"Gyeonggi to hire fewer foreign teachers 

Gyeonggi京畿道)は、来年の英語授業のための採用教師数を、8.8%の200人を削減、計2056人にするそうです。Gyeonggi京畿道)が抱える公立学校2032校ですので、1校当たり約1人の英語教師を配置している計算です。

一方、英語による授業を行う韓国人教師数を、現在600人から1100人に増員する計画です。英語を、ネイティブの英語教師を教わるメリット、デメリットが分かる経験を積んだ韓国だからこそ、このような判断も出来るのでしょう。無論、韓国人の雇用確保という面も、大きく影響しているはずです。

ネイティブの英語教師の削減は、自治体によって異なるそうです。Gyeonggi京畿道)のように削減に向うのはGangwon、逆に、ネイティブの英語教師増員に動いている自治体はDaegue、North Gyeongsang、Ulsanがあります。Seoulは、現在のネイティブの英語教師1000人を維持する予定です。

韓国公立学校で英語を教えるネイティブ英語教師数の合計は約8,500人、韓国の小学校、中学校数の合計は11,000校だそうです。

日本でこのようなデータを見たことがないので、この韓国における人数が、多いのか少ないのか分かりません。でも肌感覚として、韓国はかなり多いような気がします。
2010年11月6日付のブログ「ロボットによる小学校での英会話授業始まる」では、韓国の小学校で、ロボットEngKeyによる英語授業が始まったことを取り上げていました。The Korean Timesでは、Robotics forumにおけるHyundai Research InstituteのエコノミストKim Shin-hwan氏のコメントを大きく取り上げています。彼は、近い内にロボットが英語教師を代替すると予測しています。

The Korean Times
Robots to Replace Native English Teachers

"By around 2015, robots should be able to help teachers in English classes. By 2018, they should be able to teach on their own while communicating with students."


ここで定義しているロボットとは、以前紹介した人が遠隔操作するようなロボットEngKeyではなく、人の操作に拠らない自立型のロボットです。

私にとって、それが実現する・しないは、あまり関心は有りません。一方で、韓国は、英語の学習のため、様々な方法論が検討されて採用されている、その柔軟性にとても関心しています。硬直的な日本の英語教育や、保守的な日本の英語学習者とは、異次元の世界です。その背景には、学問ではない、日常生活や仕事において実践的に使える英語が求められる背景があるからでしょう。
Manila Bulletinの記事によると、オーストラリア育ち、フィリピンでも知られている韓国女優Lee Da Haeが、KBS TVのTV番組で、フィリピン人の英語の発音を真似、中傷したとして、彼女のtwitterなどが炎上したそうです。

Manila Bulletin
Korean actress slammed for making fun of Filipino teachers' English accent

Lee Da Hae

ビデオを観ないと、その中傷の程度が分かりませんが、その後、彼女は文書で謝罪したそうです。

その内容はともかく、韓国では、フィリピン人が英語を喋るというのが、既にお茶の間での共通認識になっているのですね。
Singularity Hubの記事に、韓国のMasan市とDaegu市の小学校で、Korea Institute of Science and Technolog(韓国科学技術院)が開発したロボットEngKeyによる英語授業が始まったことを取り上げていました。

Singularity Hub
A Robot in Every Korean Kindergarten by 2013?

EngKey

このロボット、必要に応じて、フィリピン在住の英語講師とインターネットで繋がって、より密接な双方向の授業も出来たはずです。

韓国のEducation Ministryでは、2013年末までに国内8400の幼稚園にEngKeyを配置する予定だそうです。韓国人の発想、恐るべしです。
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